2021年前半の記録

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2021/7/8「棲み分け型」でも、地元市民は信頼構築を工夫した

・2021都議選では、42ある選挙区の内、21の選挙区で立憲民主党・共産党間での一本化が図られました(但し、北多摩第2は国民民主党と競合しているので、立憲野党間という意味では20)。

・その一本化の中身は、二つのタイプがほぼ半々と見られます。

A: 共闘型(一本化候補を他の党も応援する)

B: 棲み分け型(相互支援の合意までは至らなかったが、対立候補は立てない)

 

・来るべき総選挙では、Aタイプで立憲野党の議席を増やしたいものです。そこで東京第25区の市民連合は、共にBタイプの西多摩(立憲民主党宮﨑太朗候補)、昭島(共産党永元きょう子候補)の二つの選挙区で、市民と野党の共闘を促進する働き掛けをしました。左の写真は、6/20「市民連合@昭島」主催の共同街宣において、二つの選挙区の両党候補者がグータッチをしている写真です。地域で丁寧に信頼関係を構築してきた成果を象徴する写真です。

 

都議選でのこうした協力関係は、市民連合が各野党をつなぐことで準備されました

 市民連合@昭島では、6/2に立憲民主党25区総支部長の島田幸成さん、日本共産党立川・昭島地区委員長の松村亮佑さん、社会民主党昭島総支部・市議会議員の青山秀雄さんと、都政共通政策で合意し、それぞれと政策要望書に署名を交わしました。この合意を踏まえ、永元きょう子さん(日本共産党公認都議候補予定者)と、政策協定に調印しました。市民連合が各野党をつなぐ形で、都議会議員選挙での《市民と野党共闘》が成立しました。


2021/6/30 都議選で立憲野党候補が一本化された20選挙区と、21の複数立候補選挙区での市民の活動

1. 一本化された都議選選挙区では、市民と各党が地域事情に合わせた工夫で候補者の押上げをしています。応援する市民組織の形態としては、都政向けの別組織であったり様々です。

立憲民主党の一本化候補者(8名)

定数1 --- 中央区、武蔵野市

定数2 --- 渋谷区、立川市、三鷹市、小平市、西多摩(福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町)

定数3 --- 中野区

 日本共産党の一本化候補者(11名)

定数1 --- 千代田区、昭島市、島部

定数2 --- 文京区、台東区、荒川区、府中市、日野市、北多摩4区(東久留米、清瀬)

定数3 --- 豊島区、北区 

無所属候補者(1名) 定数1 --- 小金井市


2. 複数の候補者が立っている選挙区でも、一緒に都政を変えようと、立憲野党の各候補者横並びで、にぎやかに街頭宣伝を行っている地域もあります。こうした協力関係の積重ねが、国政選挙での力の発揮に繋がります。

写真は、「市民連合あだち」が、3名の予定候補者(立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組)と街頭宣伝をした時のものです。

3. 「投票所はあっちプロジェクト」という、投票への関心を高める運動もあります。ダウンロードフリーで今回の都議選でも各地で取り組まれています

 

品川駅での動画(4分、6月25日)もご覧ください。中央に写っている笑顔の若者は、なんと通りがかりの人という気楽さが新鮮です。

撮影者の湯本雅典さんの感想】 今回の選挙、長引くコロナ被害やオリンピックを何があってもやるという中で、一種のあきらめ感がただよっているともいわれている。雰囲気を変えるアイデアがとても貴重だと感じる。



2021/6/26 都議選、少定数の地区は、野党一本化、市民も参加

今回の都議選の特徴は、定数1人区から3人区で、立憲野党の候補者一本化がかなり図られたことです。1人区7か所の内、6か所で一本化(青梅市は候補者ナシ)。2人区15か所の内、11か所で一本化。3人区7か所の内、3か所で一本化。一覧表は、HPの5/30のところ)。各地の市民と各党の協力した取り組みを紹介します。。各地の市民、各党の協力した取り組みを紹介します。


都議選北区(定数3):曽根はじめさん(日本共産党、現都議)

 都議選北区は、自公都ファ維新の4人四角囲みVS市民と野党の代表 曽根はじめ さんで定数3を争う大激戦。6/20の市民と野党の共同街宣では、「みんなで選挙@東京12区」共同代表の大野裕之さん、法政大学教授の山口二郎さん、立憲民主党の石川大我参院議員、日本共産党の小池晃書記局長、立憲民主党うすい愛子区議、新社会党の福田光一区議らが応援に駆け付けました。


都議選北多摩4区(定数2): 原のり子さん(日本共産党、現都議)

 6月19日(土)、東久留米駅西口にて、「選挙で変えよう東久留米市民連合」と「今の政治・選挙で変えよう清瀬市民連合」との合同の演説会を行いました。初めに東久留米市民連合代表の井口信治さんの挨拶で、東久留米、清瀬から立憲野党の予定候補はただ1人になり、原のり子さん(日本共産党)に決まった経過報告がありました。司会者から、緑の党からも原のり子都議会議員を推薦する、という報告がありました。続いて、社民党東久留米市議会議員青木ゆうすけさん、無所属清瀬市議会議員ふせ由女さん、共産党都議会議員原のり子さん、立憲民主党参議院議員塩村あやかさん、共産党参議院議員山添拓さんのお話がありました。(東京革新懇ニュースより抜粋)



都議選西多摩区(定数2): 宮﨑太朗さん(立憲民主党)

 西多摩地区(福生市・羽村市・あきる野市・西多摩郡)では、市民と野党の共闘運動が積み重ねられてきた。2017年9月には東京25区市民連合連絡会がつくられ、衆議院議員選挙などを闘ってきた。そして今回の都議選に向けては「都政を変える!西多摩の会」として、「コロナ感染症対策」「医療・保健所」「横田基地と米軍飛行訓練」など15項目の政策要望を作り、立憲野党ただ一人の予定候補者の宮﨑太朗さん(立憲民主党)と確認を実現した。

6月20日、JR羽村駅前とJR秋川駅で予定候補者の宮﨑太朗さんを応援する市民と野党の共同街宣(主催:都政を変える!西多摩の会)が行われた。あきる野、中野の動画(6分半)。(ビデオジャーナリストの湯本雅典さんのFBより抜粋)


都議選中野区(定数3): 西沢けいたさん(立憲民主党、現都議)

都議選渋谷区(定数2):  中田たかしさん(立憲民主党)

 6月21日、午後4時半から「都政を変えよう!中野の会」主催でJR中野駅前で、午後6時からは京王線笹塚駅前で「都政を変えよう!渋谷の会」主催で、街頭宣伝が行われた。

 中野選挙区で、立憲野党からは一人である予定候補者の西沢けいたさん(立憲民主党、現都議)は、「まずは羽田新ルート問題に取り組みたい。そのために超党派議員連盟の会長になった」と報告、「このままだと福祉、教育、医療関連の予算が減らされてしまう。止めるのは今だ」と強調した。

 渋谷選挙区で、立憲野党からは一人である予定候補者の現渋谷区議会議員の中田たかしさん(立憲民主党)は、「都議会では羽田ルートの話が一切出てこない。都知事に物が言えないからだ。今の都議会は本来の役割である都知事をチェックすることができていない」と発言した。


都議選小金井市(定数1):漢人あきこさん(無所属、小金井市議4期16年

  定数1の小金井市では、漢人さんが各党から支援を受けています。都議選1日目、東小金井駅での「第一声」。写真左から、候補者漢人あきこ、福島みずほ(社民党党首)、石川大我(立憲民主党参議院議員)、菅直人(立憲民主党衆議院議員)。写真には写っていませんが、上原公子(元国立市長)。



都議選の候補者も、1、2、3人区は、 かなり一本化されている

東京都レベルでは、立民・共産は共闘の協議を重ねている

 東京都議選においても、立憲野党の共闘による前進が望まれます。表中の着色部では競合はありません。1人区は全てです。2人区、3人区においても調整の努力がされていることが伺えます。衆議院選とのバーターでお互い協力し合っている例もあります。

 

(注)定数4人区以上(13選挙区)は、全て野党候補複数の競い合いの構図となっています。なお、れいわ新選組は人口の多い区に候補者を出しています。

 

立憲民主党手塚よしお都連幹事長(写真左)と日本共産党田辺良彦都委員長のトップ対談が、東京民報(2021/5/14)に掲載されています。

 

引用【田辺都委員長】 出発点になっているのが、2017年の総選挙です。小池百合子知事が「希望の党」をつくり、市民と野党が積み上げてきた共闘を壊そうとしてきた。そのなかで立憲民主党が結成され、共産党は共闘を守るために全力をあげました。

その後、手塚幹事長との間で、「今後の首長選挙などでは、可能な限り協力していこう」との話し合いが始まった。

 




2021/5/24  しぶなか市民選挙連絡会、絞られた都議候補と協定

 国政選挙の前哨戦と位置づけられる東京都議選において、野党議席数を増やすべく、一歩踏み込んだスタイルが生まれました。渋谷(定数2)、中野(定数3)において、絞られた候補者各1名に政策要望書を提示し、署名を交わしました。

 

(1)しぶなか市民選挙連絡会(都政を変えよう!中野の会、都政を変えよう!渋谷の会)が作成した政策要望書に、立憲民主党の西沢けいた都議(中野区)・中田たかし(渋谷選挙区)予定候補が全面的に賛同し、政策要望書に署名しました。

(2)このしぶなか市民選挙連絡会の政策要望書の内容に、日本共産党渋谷地区委員会・中野地区委員会、中野・生活者ネットワーク、新社会党も賛同し、支援を決めていただきました。そして市民と野党の共闘で都議選に取り組むことが確認されました。

(3)今後、渋谷選挙区・中野選挙区それぞれで市民と野党の共闘による都議選の取り組みを具体化していきます。市民主催の大街宣、市民発行のチラシの全戸配布なども検討しています。


2021/4/28 三選挙勝利直後、候補者統一の要請に立民再訪問

 これまでも度々、立憲野党各党に、候補者統一の要請を行ってきましたが、4月の三つの選挙に勝利し、各党間の協議も動き出すであろうタイミングの4/28に、立憲民主党本部を訪問しました(他党は文書送付等)。

 東京10区「TeNネットワーク」が呼びかけ、「東京11区チェンジ国政!板橋の会」、「みんなで選挙@東京12区」、「市民と野党をつなぐ会@東京」の4者で訪問し、本部事務局長の秋元さんと意見交換をしました。事務局長からは、難しい全国調整なので、一部だけから決めることはできないというご説明がありました。当方からは、野党第一党から早く政策合意を呼びかけて、協議を進め、候補者調整も行って欲しいと要望致しました。

ねり9(ねりま9区みんなで選挙)からの報告

 4/24の「政権チェンジ!市民と野党でドッキングGO! リレートーク」は、200人以上の方のご参加と、たくさんの方のツイキャス視聴により盛り上がった街宣になりました。

明日から緊急事態宣言に入るという時期、感染防止策は講じつつ、多くの方がご参加いただいたことに、心より感謝申し上げます。この東京9区からこそ、市民のための政治家を国会に送り出したい、そのためにみんなで手を携えることが大事。そんな思いを共有できたと思います。ひきつづき、がんばっていきましょう。

東京25区市民連合連絡会からの報告

 都議選・衆院選が近づいてきた~ということで、立・共・社政党関係者と無党派議員を交えての全体会合を久々行った。 超保守地盤といわれる25区も、今回の日の出町長選で自公を制し、2019年にはあきる野が勝利・青梅は負けたものの僅差であったこともあり、やはり有権者の意識が変化しつつあるというのが大方の意見だった。

 まだいずれも共闘体制は組まれていないが、政党間の決定を待ってはいられない。25区では一致団結し選挙に臨むことを確認した会合であった。 コロナで自治会館の大広間を借りたのだが、まさに膝を突き合わせてといった感じ😁 都知事選以降いい関係です

「チェンジ国政!板橋の会」からの報告

 東京11区での選挙活動を展開する<チェンジ国政!板橋の会>は、板橋区を6つのブロックに分けてそれぞれがユニークな活動を続けています。 第5ブロックでは、東武東上線の成増駅と下赤塚駅と東武練馬駅で毎月各1回(計3回)の街宣活動をしていますが、市民や立憲野党によるリレートークやチラシ配布、シール投票、署名活動に加え、仲間によるバイオリン演奏が好評です。Facebookの動画をご覧ください。



2021/4/10 江戸川区(東京16区)。市民と野党予定候補者の対話=育ち合いのプロセス

(注)距離がとても離れているのは、コロナ対策です。

 2021年4月10日。野党の予定候補2名をお招きして、「市民と野党の意見交換会」を開催しました。

主催:戦争させない!江戸川総がかり行動実行委員会

野党参加者:太田彩花さん(日本共産党予定候補者)

      水野素子さん(立憲民主党予定候補者)

 

 野党候補であっても、突然 降って湧いた知らない候補者では、選挙は難しい。選期間に入る前に、どんな人なのか、どんな方向性で政治に取り組む覚悟があるのか等お聞きしたいし、市民の要望も知って欲しい。

 第1回目は、未だぎごちない緊張の中、参加者の真剣な質問に、お応えいただきました。こうして、市民の要望・希望を吸収して、議員候補者が成長していくプロセスが、日本の議会制民主主義を担保するのではないでしょうか。



2021/4/7 国民民主も含めて、長野・北海道・広島で共闘決定

【写真】中央は、国民民主党の岸本周平幹事長代理。左は、山口二郎さん(法政大学教授)、右は福山真劫さん(市民連合事務局)
【写真】中央は、国民民主党の岸本周平幹事長代理。左は、山口二郎さん(法政大学教授)、右は福山真劫さん(市民連合事務局)

■ 4月25日に投開票を迎える衆議院北海道2区、参議院長野県選挙区、参議院広島県選挙区の補選の三選挙を野党共闘で勝利することは、衆議院選挙に向けて、極めて大きな意味を持ちます。

そこで、市民連合は、3月の要請行動に続いて、4月6日から7日にかけて、各党に申し入れと意見交換を行いました(市民連合HPに詳細)。

 

・国民民主党は、長野の羽田次郎氏も含めて、三候補を支援することの決定が4/7となったため、市民連合の申し入れも同日となりました。

・れいわ新選組は、「山本太郎代表に、この申し入れ書を渡して、しっかり検討します」とのことでした。

 

■ 三選挙は、市民と4党2会派(立憲民主党、日本共産党、社民党、国民民主党、沖縄の風、碧水会)の共闘でたたかわれることになりました。

ここまで漕ぎ着けたのは、現地の市民組織の踏ん張り、市民連合の粘り強い働きかけ、そして日本全国の各地域の市民組織の声が届いた成果と思います。

・各党HPでの報告もご覧ください。立憲民主党HP日本共産党HP

・「補欠選挙勝利めざしての市民連合の申し入れ」。

【市民連合の申しれ書の抜粋】 (6)責任ある政府のもとで支えあうための税制改革: 消費税負担の軽減を含めた、所得、資産、法人、消費の各分野における総合的な税制の公平化を実現する。


写真左: 立憲民主党(枝野代表と福山幹事長)。 写真右:日本共産党(志位委員長、小池書記局長、紙議員、高橋議員、穀田国対委員長)

 

写真左:社民党(福島党首、中島常任幹事)。 写真右:沖縄の風(右奥 高良鉄美参議院議員、右手前 伊波洋一参議院議員) 

 

写真左:れいわ新選組(舩後靖彦参議院議員政策秘書の岡田哲扶氏)。 写真右:碧水会(嘉田 由紀子 参議院議員)

 



2021/3/20 5党そろって、 「めざす社会・共闘・原発・経済」を語りました。

せられた17名の一言動画をご覧ください。

前半20分

******** 市民の一言(1)*******

①子どもの発達や自分の体調を見ながら、好きなタイミングで仕事復帰ができる社会へ

②人々が深くかかわりあい、大人も子どももお互いに認め合い、安心できる居場所がある社会へ

③コロナを口実とした病床削減・地域医療構想を見直して、医療福祉の充実を 

④ひとりひとりが人間として自らの考えを持ち、自由に発言できる社会に。

⑤困っていることを他者に相談しやすい社会へ

⑥見えない鎖がない、自由に言葉を発することができる社会へ。

⑦地球上すべての生き物がいきいきと共存できる社会へ

⑧働くすべての人が人間らしく生きられる社会へ

******** 市民の一言(2)******* 

①子どもたちの未来を、子どもたちの心と身体を、本気で守る社会に

②誰もが人生の最後の最後まで、人間らしく、その人らしく輝ける社会へ

③ひとりひとりの権利が核兵器によって侵されない、核兵器のない社会へ
(操作の手違いで、このパートを入れる前の編集で流してしまいました。済みません)

④若い人たちが子育てしたいと思える社会へ

⑤消費税をまず5%に戻して、コロナ下でも安心して商売ができる社会に

⑥当たり前とは何かをそれぞれが考えて、新しい当たり前をみんなでつくっていける社会へ

⑦外環道工事の用地に農地がかかっている、陥没事故、空洞が発生、誘発交通で車が増える

⑧個人を尊重し、お互い様で、誰もが生きやすい社会へ

⑨子育てを自己責任にしない、すべての子どもが楽しいと思える学校のある社会へ

「生きづらい社会に Say Goodbye!」を開催しました。

共催:「市民連合」、

「市民と野党をつなぐ会@東京」 

 視聴YouTube 

https://www.youtube.com/watch?v=dwmd7y-O0cY 

 

■ 東京エリアの企画として、 めざす社会を語るオンライントークライブを、市民と立憲野党5党がそろって行いました。 

 

登壇者は

市民連合: 中野晃一さん

立憲民主党: 落合貴之さん

日本共産党: 山添拓さん

国民民主党: 山尾志桜里さん

社会民主党: 福島みずほさん

れいわ新選組: 北村イタルさん

 

■ まず最初に、若者を中心に、多様な市民17名から寄せられた一言動画があります。

各政党の方々からは、下記の核心的テーマについて、4回の率直なご発言を頂きました。

 

1回目 自己紹介・めざしたい社会について

2回目 野党共闘について

3回目 政権を取った後の原発について

4回目 政権を取った後の経済政策について

  




2021/3/7 中野駅北口で、ななれん(東京7区市民連合)とTeNネットワーク(東京10区)で共同街宣


2021/3/3 西日本新聞記事に関する、枝野代表への質問と回答

 西日本新聞の枝野代表発言に関して、「市民と野党をつなぐ会@東京」運営委員会で話し合い、下記の質問書を2/23に、当会代表名で提出しました。

 

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立憲民主党 代表 枝野幸男様 への質問書  

「後始末」の話は分かります。

「発電停止」について伺います

 

 西日本新聞の2021/2/15付けインタビュー記事「原発の使用済み核燃料の行き先を決めないことには、少なくとも原子力発電をやめると宣言することはできません」というご発言に関して、下記の基本文書との関連で質問させて頂きます。

立憲民主党綱領  2. 私たちのめざすもの】

 (中略) 原発ゼロ社会を一日も早く実現します。

【枝野幸男Official Site 国民との約束】(中略)再稼働は現状では認められません。(中略)もはや原発ゼロはリアリズムです。

 

質問 ご発言の主旨はどちらでしょうか。

A:発電は続ける。原発の使用済み核燃料の行き先が決まらないと、発電は止められない。

B:発電は停止する方針である。党綱領、枝野幸男Official Siteに明記している通り、「1日も早く原発ゼロを実現」する方針に変わりはない。他方、廃炉を宣言し、実施していくには、乗り越えなければならない大変なプロセスがあり、長い時間がかかる。

 

 ご主旨はBと考えてよろしいでしょうか。できれば、直接お話を伺いたいと存じますが、難しければ文書回答でも結構です。注目されている論点なので、ご回答を頂いた後、当会HPで報告をしたいと存じます。

 なお、原発の後始末は、それを長年推進してきた勢力に責任を取らせるべきと考えます。当面は、野党として、後始末をますます困難にする核廃棄物の増加を止めるため、原発の運転停止を求めていただきたいと存じます。 

--------------------------------------- (質問書 以上)

 

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立憲民主党本部からの回答(3/3)  

大変お世話になっております。

2月23日に党HP経由でお問い合わせいただいた件についてご連絡いたします。 ご回答に時間かがかり申し訳ありませんでした。西日本新聞記事の枝野代表へのインタビュー記事についてのに関するご質問でしたが、2月26日の枝野代表会見で記者から同趣旨の質問があり、代表が答えておりますのでご参照ください。https://cdp-japan.jp/news/20210226_0847#09

 

記者Q) 代表は西日本新聞のインタビューについて・・・確認したいのは、政権の座についても今稼働している原発をとめることは難しいということなのか。

 

代表)そんなことは全く言っていません。

 説明をさせていただくと、我々はもう綱領にまで掲げていますので、我々が政権をとれば原発をやめるということについて明確に始めます。 ただし、原発をやめる、原発をゼロにするというゴールはどこかといったら、実は100年単位です。廃炉が終わって使用済み核燃料がどこかに安定的に保管されて初めて原発をやめたと言えます。だから、やめ始めますが、実際にやめ終わるのは大変な作業が要る。その最初の大きなハードルは使用済み核燃料だと思っていますし、廃炉だって簡単に作業ができるとは限りません、福島に限らず。したがって、やめ終わるには大変な、簡単ではないいろいろなハードルがありますよということを申し上げている。これは一貫してずっと申し上げています。

 我々のスタンスは、やめる。このことは明確です。政権をとったら、できることはすぐに全部やります。ただし、できないことはたくさんあるので、それを乗り越えながら最終ゴールにたどり着かなければならない。こういうことです。

***

 

 今後ともご支援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

立憲民主党事務局 広報局

---------------------------------(回答転載 以上)


■【コメント】SNS等での機敏な批判や、働き掛け(当会質問書もその一つ)が多方面から行われることにより、「稼動している原発はとめる」方針が確認されて良かったと思います。市民と政党が、ボトムアップでお互いに成長していくプロセスを、リアルに体験出来た10日間だったのではないでしょうか。



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2021/2/11 候補者発表は選挙直前と割り切る。今後の活動方向

つなぐ会では、1/4、2/7の運営委員会で、下記のように状況を分析し、方向性を話し合いました。

1.  衆議院選の候補者統一については、下記のように考えられます

(1) 候補者調整がされるかどうか: 一本化して勝てそうな地区は調整がされるであろう。

(2) 候補者一本化発表の時期: 我々は早期発表を求め続けるが、残念ながら一本化発表は、公示直前と予想される。

(3) なぜ発表できないのか:  野党共闘が必然であることは分かっているが、旧来からの支持団体の支援で当選してきた議員も抱えており、中央では「一緒に政権を目指す!」と公式宣言が出せないジレンマ状態にある。他方、全国的には、立憲野党を支えられる市民組織の無い地域もある。世直しのために、旧来支持団体も野党共闘に協力するような世論状況を我々が作ることが課題である。

2.  では、地域ではどのように取り組めばよいのか

(1) 政党に「一本化」は求めるが、そこにだけにエネルギーは割かない。

(2) 政策宣伝が中心

 中央本部間での合意宣言がなされないため、市民や各党は、事実上絞られた候補者がいても、直接応援するスタイルはとれない。そこで、むしろ原点に立ち戻って、候補者ではなく、「こういう社会にしたい」という政策の宣伝を前面に出す。そのことにより投票率を上げ、有権者が立憲野党に比例票を投ずることで議席を増やす。

(3) 各党横並びでの宣伝も大事

 候補者や地方議員が並んで、世間に野党共闘を可視化することも大事。それが、最終一本化された時に、支持者も含めて、こぞって応援する力になる(杉並の3候補街宣、10区の4候補シンポジウム等)。

(4) 政策協定の論議を通じて、市民が政治に何を求めるかを政党・候補者に伝えるプロセスも大事。

 

3.  地域における、候補者統一の見通しと市民組織の対応は、四種類にパターン化できる

 地域によって、候補者統一の状況はかなり異なる。それに応じて市民の対応方針も下表のように考えられる。

 

候補者統一の状況

市民と政党との関係

宣伝の重点

小選挙区目標

比例区目標

A

候補者が一人で、事実上決まっている選挙区

地域の状況により、有志で選対準備会的な組織を作り活動を開始する等の工夫

その人と、政策、市民と野党の共闘を宣伝

候補者の当選

多くの有権者が野党に期待して、比例票を投ずること

B

おそらくこの候補で一本化だろうが、今は並立になっている選挙区

地域の状況により、AもしくはCと同様

街頭宣伝では各候補揃い踏みでの宣伝が大事。一本化されたときに気持ち良く共闘できる候補者同士、支持者同士の人間関係を作ることも大事

候補者の当選

C

一本化される可能性もあるが誰になるかわからない、一本化されない可能性もある選挙区

候補者一本化の地区に位置付けられるよう政党に働き掛ける。野党同士での直接の批判や票の奪い合いをしない関係をつくる

一本化すれば勝機がある選挙情勢を創る

D

各候補者が並立のままと思われる選挙区

市民は一本化折衝にだけエネルギーは割かない

自公政権批判の宣伝

 


2021/2/7 共闘の見える化。街頭に出て姿を見せる各地の様子

 東京8区(杉並)では、3人の予定候補が立っている。「政治をかえる8区の会」は、野党共闘を求めているので、3候補を招いて共同街宣をやっている。基本政策9項目でほぼ合意しており、月1回Zoomセミナーを開いている。気候変動、貧困テーマで開催。次回は財政テーマで3月は原発テーマで予定。3人がともに来てくれることで、支持者同士の交流も深まり、最終統一候補が決まった時に、皆で応援する下地が出来る。

 

「政治をかえる8区の会」は、阿佐谷駅前で、衆議院議員候補予定者&市民による街宣を行いました。写真左から、吉田はるみ(立憲)、辻村ちひろ(れいわ)、上保まさたけ(共産)と市民で、「学術会議任命拒否問題は私たちの市民社会に及ぼす影響は計り知れない!」と学術会議の存在意義などをそれぞれの切り口で語り、「私たちの命や暮らしを大切にしてくれる政治に変えましょう‼️」と呼びかけました。



2021/2 [東京10区] 「私たちは、この政策で統一候補を応援します」

東京10区市民ネットワーク」では、「この政策で統一候補を応援します」として、4人の候補者の文章をチラシにしています。

 


2021/2【チェンジ国政!板橋の会】は、6ブロック別に宣伝

チェンジ国政!板橋の会では、野党候補者との意見交換会を行っています。また、区内を6ブロックに分けて活動をしており、それぞれ街頭アピールをしています。各党候補者も忙しい中、参加されています。バイオリン、トランペット等の楽器も彩りを添えています。


2021/2 【東京10区市民ネットワーク】、【市民連合 めぐろ・せたがや】

写真左は、2/6「東京10区市民ネットワーク」東池袋六差路。右は、2/7市民連合 めぐろ・せたがや」自由が丘駅での街頭宣伝で、中央は一番人気だったガースーお面です。ラジカセのセリフに沿っての振付動作が人目を引きました。緊急事態宣言下なので、政党の方にはお声掛けしませんでした。



2021/2/4,5 市民連合が、各立憲野党に共闘促進の要望書を提出

2/4,5市民連合が、各立憲野党に共闘促進の要望書を提出しました。要望書本文など詳しくは、市民連合のHPを参照ください。

写真は、上段左から立憲民主党、日本共産党。下段左から、社民党、れいわ新選組です。「市民と野党をつなぐ会@東京」からは鈴木国夫共同代表が参加しました。


2021/1/16 経済を学ぶ つなぐ会 自主ゼミの資料

経済の自主ゼミを始めました。第1回は、消費税をテーマに、歴史的経過や原典資料の紹介などを行いました。

ダウンロード
210116 つなぐ会自主ゼミ 消費税についてレポート.pdf
PDFファイル 1.4 MB

公正・平等な選挙改革について「とりプロ」をご覧ください

 民意を正しく反映しない現行選挙制度の改革に、2014年から取り組んでいるプロジェクト「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト(略称:とりプロ)」の豊富でユニークな提案をご覧ください。